エアコンを買い替えて、機種は日立のエアコン『白くまくん』にしました。
日立のエアコン『白くまくん』には、通常の「冷房」機能のほかに、「カラッと除湿」と「涼快」という機能があります。
この記事では、「カラッと除湿と涼快の、自動運転時の動きの違い」について解説します。
『カラッと除湿』と『涼快』、それぞれの冷房機能の違いは?
以前の記事「エアコン白くまくん『カラッと除湿』と『涼快』の違い:日立さんに聞いてみた」に詳しく書きましたが、『カラッと除湿』と『涼快』の違いについて改めて説明します。
健康冷房[涼快]
「湿度をコントロールして手足を冷やしすぎずに快適さを保つ」冷房です。
コントロールは室温中心。
涼しくしたのちに、快適になるように除湿を加えます。
画像は日立ホームページより
カラッと除湿
「湿度と温度をコントロールして快適空調」です。
コントロールは湿度中心。
高い室温でも、低い室温でも、その温度を基準として除湿します。
画像は日立ホームページより
『涼快』を自動運転で設定したとき、部屋の温度はどうなるの?
さて、今回の話題です。
リモコンの機能ボタンを押しただけの自動運転の場合、「カラッと除湿」は、その温度を基準として除湿します。
そのため、室温はそのままで湿度が50%になるように運転することは想像がつきます。(より快適になるよう、少しは室温も調節されるそうです)
では、涼しくしたのちに快適になるように除湿する、「涼快」の場合はどうでしょうか?
室温が26度の場合と30度の場合では、きっと涼しく感じる目標温度が違いますよね。
取扱説明書だけではわからない部分があったので、自動運転時の設定について、日立エアコンのお客様サポートに改めて質問してみました。
(機種名を指定しての質問ですので、機種によってやや異なります)
「カラッと除湿」「涼快」自動運転時の動き
[自動涼快]運転
(1)目標室温
- エアコンが運転開始時の室温と外気温を検知して、24〜28℃の範囲で自動設定します。(お客様のお好みより-3〜+3℃の範囲で調整することができます。)
(2)目標湿度
- 目標室温に適した湿度を50〜60%の範囲で自動設定します。なお、目標湿度の調整はできません。
(3)お問い合せの条件では、
- 室温30℃、湿度50% ⇒目標室温約28℃、目標湿度約50%で[自動涼快]運転を行います。
- 現在室温26℃、現在湿度50% ⇒目標室温約26℃、目標湿度約50%で[自動涼快]運転を行います。
[自動カラッと除湿]運転
(1)目標室温
運転開始時の室温をほぼ設定温度に設定しますが、室温が高いときは少し低く、逆に室温が低いときは、少し高めに設定します。(お客様のお好みより-3〜+3℃の範囲で調整することができます。)
(2)目標湿度
50%設定です。(お客様のお好みにより、40〜60%の範囲で調整することができます。)
(3)お問い合せの条件では、
- 現在室温28℃、現在湿度70%
- 現在室温28℃、現在湿度60%
⇒いずれも目標室温約28%、目標湿度約50%で[自動カラッと除湿]運転を行います。
自動運転まとめ
再掲になりますが、以上を整理しますと、
[自動涼快]運転
- 目標室温:外気温と現在室温により24〜28℃の範囲で自動設定
- 室温調整:-3℃〜+3℃の範囲で変更可能
- 目標湿度:50〜60%の範囲で室温に適した湿度に自動設定
- 湿度調整:変更不可
[自動カラッと除湿]運転
- 目標室温:現在(運転開始時)の室温をほぼ設定温度に自動設定
- 室温調整:-3℃〜+3℃の範囲で変更可能
- 目標湿度:50%で自動設定
- 湿度調整:40〜60%の範囲内で変更可能
「涼快」と「カラッと除湿」の使い分け方法
(ご参考)[自動涼快]と[自動カラッと除湿]運転の使い分け
(1)メールによりますと、[手動涼快]運転をお使い のようですが、
- “梅雨寒”のように、気温があまり高くなく、湿度だけが高いときは、[カラッと除湿]運転
- 気温、湿度ともに高いときは、[涼快]運転
- 気温がさらに高く、[涼快]運転で不十分な(暑い)ときは、[冷房]運転
という使い分けはいかがでしょうか。
(2)自動と手動は、実際に双方をお使いいただき、お客様のお好みに合う方を選ばれてはいかがでしょうか。
『カラッと除湿』『涼快』の自動運転設定と使い分けまとめ
なるほど。
「涼快」の自動運転の場合は、そのときの室温と外気温から、適切な快適温度に調整してくれるんですね。
中途半端な室温・湿度のときは、自動運転に任せたほうがよさそうです。
今回も本当に、的確に丁寧にご教示いただきました。
しかもこちらの質問事項に加えて、参考の追加情報までご説明いただきました。ありがとうございました!