大相撲の地方巡業を観戦しました!
うちの3歳になる息子が、相撲が好きでして。
お相撲さん!と叫んだのでテレビを見ると、小島よしおだったりもするんですが。いったい何で判断してるんだ
臥牙丸とか正代とか石浦とか言われても、おとーちゃんよく分からないよ。
そんなとき、大相撲の本場所以外に、地方巡業なるものが大阪で開催されるということを知りました。
相撲の実物は見たことないし、せっかくだったら行ってみよう!と、エディオンアリーナ(大阪府立体育館)まで行ってきました。
いざ、大相撲地方巡業!
大相撲は本場所に地方巡業に大忙し!驚きの年間スケジュール
実は大相撲、年間を通して、いつもどこかで場所が開かれています。
まずは、奇数月が本場所。
NHKでテレビ放映されてるやつですね。
- 一月場所(東京)
- 三月場所(大阪)
- 五月場所(東京)
- 七月場所(名古屋)
- 九月場所(東京)
- 十一月場所(福岡)
そして、本場所の無い偶数月に、全国各地で地方巡業が行われます。
平成28年10月のうちに、巡業が行われるのが22日。
なんと、ほとんど毎日!
しかも一日一日が違う都市なので、これ力士の皆さん、移動が大変でしょうね…
http://www.sumo.or.jp/Jungyo/schedule
大相撲地方巡業の楽しみ方
地方巡業は、相撲を身近に感じてもらい、ファンを広げるために全国を回っています。
力士の大きさと取組を生で見られるのは、何よりも迫力が伝わります。
それに、力士の皆さん、土俵から降りたらフレンドリーでコミカルで親切なんですよ。
それもテレビ放映では映らないところでした。
NHKでテレビ中継されているのが、みなさんご存知の「本場所」。その本場所のない偶数月に全国各地で行われるのが「地方巡業」です。
巡業では力士同士の取組だけでなく、ファンとの交流をテーマに様々な催しがあるので、相撲ビギナーでも十分楽しむことができるのです。
チケットぴあ紹介ページより
大相撲地方巡業 座席の説明
大相撲なにわ場所オフィシャルサイトより
今回取った席は、「向正面」の「(4人)マス席」という席でした。
「向」で表されている方向ですね。
分かりやすく言うと「裏側」なんですが、残念ですがどうにも見づらかった!
土俵は円形だからどこでもいいや、というわけではなかったです…
基本、力士の背中(尻)を見続けることになりますし、取組もずっと行司さんの背中越しに見るので、視界が遮られるんですよ。
マス席(座布団席):お年寄り・赤ちゃん連れはイス席がおすすめ
座布団は敷いてありますが、座るエリアは地方巡業ではフラットなままなので、子供の背丈だと、座ったら見えないんですよね…
しかも4人しっかり座ると、結構狭いスペース。
横のマスのご家族連れにはおばあさんがいらして、スペースを気にしながら床に座るのがきつかったのか、座布団を何枚も重ねて椅子にしていました。
それでもそうすると、後方の方の視界を気にされたのか、途中で帰ってしまいました…
あと、トイレに立つのにも、皆さんが座っている間を縫って客席外に出なければいけないので、かなり歩きにくいです。
ということで、子供とお年寄りがいるグループは、イス席のほうが良いと思います。
バリアフリーを求む!施設がファンに対応しきれてない
ただねえ…これは相撲協会だけに言っても仕方ないんですけど、大阪府立体育館、子供とお年寄りにはつらいですよ。
会場への入り口がある2階に上がるのにも階段を使わなければいけませんし(車いすの人が難儀してました)、トイレはほとんどが和式で洋式は少ないし(洋式トイレを待つ行列だけが長いという)、しかもトイレの中から「荷物置く場所ないやん!」という悲鳴が連発していたとの妻の話。
授乳室も施設としては用意されていないので、言ったら救護室を貸してくれるんですけど、救護室までが遠いのなんの。
しかも本当に救護されている人もいるので、体調不良で寝ている人の横で授乳して、ぐずっている子をあやして、しかもパイプいすでオムツ替え…となると、乳児は連れていけません(実体験)。
地方巡業を通じ全国のファンを大切に、相撲道普及に努めると共に、全国の子供たちに夢を与え、
日本相撲協会ホームページより
と書き、
こんな写真を載せるんだったら、もう少しサポートをお願いしたいところ!
せっかく力士の皆さんを追いかけているご老人、女性、子供たちもいるわけですし、もっと相撲に触れたことのない層が行きやすくなれば、もっとファンが増えると思います。
大相撲地方巡業 売店(お弁当)はしっかりしてます
売店(お弁当)は、取り組みが行われているホールにあります。
お弁当の横にはドリンクもあり、他には館内の自動販売機も使えます。
さすががんこが出しているだけあって、ちゃんと美味しかった。
あとは、体育館の入り口に佐渡ヶ嶽部屋のちゃんこが売られており、普通に力士の皆さんがお金を払って来場者と一緒に食べていたのが面白かったです。
他の部屋の人たちなのかな。
大相撲地方巡業 一日のプログラム
開場は8時からと早い
大相撲なにわ場所オフィシャルサイトより
朝早くから公開稽古が行われているのですが、
面白くなるのは、お昼前の初切(しょっきり)や相撲甚句あたりからですね。
このあたりから、客足もどっと増えます。
ところで、力士と写真を撮るためだけなら、朝早くに着くとか、急がなくても良いです。(お目当ての力士がいるなら別ですけど)
彼ら、廊下やホールを普通に歩いてますので、声をかけて、息子2人とも抱いてもらって写真を撮らせていただきました。
相撲甚句
土俵で力士が輪になって立ち、交代でマイクを握り、中央の力士が歌い上げます。
あの、力士ってめっちゃええ声をお持ちですね!
…んん?
おい、歌そっちのけで朗らかにファンサービスしてるのがいるぞ
笑顔(笑)
初切(しょっきり)
相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見世物…なんですが、一言で言うと相撲コント。
めっちゃ笑った。
塩を桶で投げてはいけません
ボクシングスタイルで殴り合ってはいけません
「アチョー!」ってカンフーを始めてはいけません
取組相手を蹴り落としてはいけません
あとは、力水を口に含んで、毒霧攻撃をしてはいけません。プロレスか!
オチとして、行司は見て見ぬふりをしてはいけません(笑)
地方巡業でも、もちろん取り組みは熱いです
初めて生で相撲を観ましたが、力士って大きいですね…!
取組でお互いの巨体がぶつかった時の鈍い音も、テレビでは伝わらない迫力がありました。
ついついこちらも、拍手と歓声が大きくなります。
おまけ
本場所では封印されしていた、琴勇輝の「ほう!」が出て、観客席は大盛り上がり。
それに対して、松鳳山も同じく「ほう!」
大爆笑でやんややんやの大喝采です。
楽しい一日でした!いい経験できました。
追記 赤ちゃんを連れての土俵入りについて
先ほど掲載したこの写真。
今回の地方巡業なにわ場所でも、何人かの赤ちゃんと一緒の土俵入りがありました。
はて、ウチも3歳と0歳の子供がいるからな…力士と一緒に土俵入りなんてできたら、記念にもなるだろうし、強い男の子にも育ちそう。
豪栄道が連れていた子供は甥っ子さんらしいけど、一般の来場者の赤ちゃんは受け付けてもらえるのでしょうか?
日本相撲協会の巡業部に、電話で聞いてみました。
「日本相撲協会として、統一的なルールを定めているわけではありません。地方巡業は各勧進元(主催者)がありますので、そこでの対応に任せています。」とのことでした。
なるほど。
日本相撲協会のホームページに掲載されている巡業スケジュールのページから、各開催場所の問い合わせ先に聞いてみるのが良さそうです。
楽しい経験でした!