沖縄の観光スポットと言えば、首里城や美ら海水族館などの中部・北部が思い浮かびます。
実は、沖縄本島の南部にも、観光スポットが多くあるんですよ。
中でも一大有名スポットが、ニライカナイ橋の近くにある「斎場御嶽(せーふぁうたき)」です。
世界遺産でもある超パワースポット「斎場御嶽」と、絶景の「知念岬公園」について、詳しく紹介します。
斎場御嶽(せーふぁうたき)
御嶽(うたき)とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称。
斎場御嶽は琉球の伝説にもあらわれる、琉球王国最高の聖地です。
御嶽の中には六つのイビ(神域)があり、中でも
- 大庫理(うふぐーい)
- 寄満(ういんち)
- 三庫理(さんぐーい)
は、いずれも首里城内にある部屋と同じ名前を持っており、王朝との濃い繋がりがうかがえます。
斎場御嶽の場所と所要時間
斎場御嶽の場所は沖縄本島の南西部。
那覇バスターミナルから38番系統・志喜屋線で約1時間、「斎場御嶽入口」下車です。
道路沿いにある「南城市地域物産館」にてチケットを購入し、斎場御嶽までは徒歩約10分くらい。
斎場御嶽の内部もそれほど広くはありません。
チケット売り場からの往復と、内部を回る所要時間を考えても、1時間ほどあれば十分かと思います。
早く動けば、40分もあれば戻ってくることも可能でしょう。
斎場御嶽に入ってみよう
入る前に映像説明
入口です。
ここはあくまで受付で、斎場御嶽はこの建物の奥にあります。
建物に入ると、まずは映像で斎場御嶽についての注意事項を知っておきます。
聖地は「祈りの場」ですのでね、敬う気持ちと心構え、価値観や文化などを理解して、お邪魔させてもらいましょう。
建物を抜け、ここが本当の斎場御嶽の入口。
世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の碑があります。
御門口(うじょうぐち)
しばらく歩くと、御門口(うじょうぐち)。
御嶽に入る参道の入り口にあります。
6つの香炉が置かれており、これは御嶽内にある拝所の分身とされています。
大庫理(うふぐーい)
参道を進むと、最初の拝所は大庫理(うふぐーい)。
「大広間」の意味をもつ、「祈りの場」です。
寄満(ういんち)
進むと、次は寄満(ういんち)。
「台所」の意味を持つ、「満ち足りる場」。
シキヨダユルとアマダユルの壺
2本の鍾乳石から滴り落ちる「聖なる水」を受けるため、2つの壺が置かれています。
これは「シキヨダユルとアマダユルの壺」といい、「対の調和の場」。
この聖水自体が拝所です。
三庫理(さんぐーい)
そして、三庫理(さんぐーい)、「安定の場」。
三角形の空間のつきあたり部分が三庫理で、奥の右側にある岩の上が「チョウノハナ」という拝所です。
斎場御嶽そのものの存在感に圧倒
細かく拝所を紹介してきましたが、最後に紹介するのは「斎場御嶽」そのものの存在感。
斎場御嶽の内部は緑に包まれた道で、木々が茂り、木漏れ日が射します。
風の音に鳥の声…と、五感で自然を感じることができ、確かに祈りの場にふさわしい「場」でした。
知念岬公園
斎場御嶽で厳かな雰囲気を感じたあとは、開放的な沖縄の海の絶景を眺めます。
知念岬公園は斎場御嶽からすぐ。
南城市地域物産館のチケット販売所から、「駐車場をとおって体育館の裏」という近さです。
斎場御嶽とチケット売り場、知念岬公園のそれぞれの位置はこんな感じ。
僕が行った日はあいにくの曇り空だったため、あえて写真は載せませんが(曇っていても、肉眼ではすごく綺麗な景色です)、晴れていればこんな絶景です!
綺麗な海を見ているとついつい時間を忘れてしまうため、実は斎場御嶽よりも、こちらの知念岬公園のほうが時間が過ぎてしまうかも。
ニライカナイ橋にも行けます
最後におまけ。
バスを利用して、ニライカナイ橋にも行けます。
「斎場御嶽入口」バス停から見えているくらいの距離。
バスで行くなら、「斎場御嶽入口」から2つ先、「知念小学校前」バス停で降りれば、ニライカナイ橋の入口に近いところ。
ニライカナイ橋の登り坂は長いですが、歩く価値はあるかと思います!