先日、ヒザの上と太ももがズキンズキンと痛み出しました。
その日は沖縄出張から帰った翌日。
沖縄本島南部の60kmをサイクリングとかしてましたし、途中でふくらはぎや太ももが攣ったことがあったので、筋肉痛かな?と思ったんです。
ただ、放っておいても、治る気配がありません。
太ももの皮膚までピリピリ痛くなってきました。
あー。これはいつもの筋肉痛の痛みじゃないな。
もしかして肉離れでも起こしたか?と思い、週末に整形外科で診てもらうつもりでいたのですが…
さらに翌日。
痛すぎて、歩くのも難しくなるという非常事態に。
ちょっと無理して、通院は週末まで待とうなんて気持ちは起こりませんでした。
もちろん会社なんて行けませんし(そもそも駅までたどり着けない)、病院へ直行です。
普段なら徒歩6分で着く程度の近所の整形外科に、15分かけて這うようにしてたどり着き、診察台へ。
先生「あー、これヘルペスだね。」
へっ?
肉離れかと思ってたら、まさかのヘルペス(帯状疱疹)
以下、画像はこのグラクソ・スミスクライン提供の冊子です
「へっ?…ヘルペスって良く聞きますけど、どんな病気なんですか?」
「帯状疱疹。ほらここ見て。水泡あるでしょ。」
あっ。帯状疱疹なら知ってる。そして、言われてみればこんなところに。
確かにスネの部分に、蚊に刺されたような赤い斑点が3か所。
「でも、水泡なんてできてないし、こんな小さいのが?」
「これからひどくなっていくから。」
「症状が出てるのはスネですよね?痛いのはヒザの上と太ももなんですけど…」
「神経系だから、位置は関係ないです。筋肉に腫れは見られないから、筋肉の痛みではありませんよ」
ヘルペス(帯状疱疹)のしくみ
ヘルペス(帯状疱疹)の犯人は、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスです。
治った水ぼうそうは、ウイルスが死滅するわけではなく、隠れているだけ。
免疫力が低下し、隠れていた水ぼうそうのウイルスがもう一度暴れだすと、ヘルペス(帯状疱疹)となって身体に症状が現れます。
僕の場合、仕事やら出張やらで疲れてしまったんでしょうかね。
もとから僕は風邪をひくとぜんそくレベルにまで悪化するほど免疫力は低いので、水ぼうそうウイルスの反乱に負けてしまったのでしょう。
ところで、僕は結果的に早めにお医者さんに見てもらえて良かったのですが、ちまたで言われているヘルペス(帯状疱疹)の症状のイメージとは違う、3つの大きな誤解がありました。
ヘルペス(帯状疱疹)に対する3つの誤解
ヘルペス(帯状疱疹)とは、年寄りがなるもの
誤解です。
若くても発症します。
確かに、病院からもらった冊子にも「60歳以降が多い」と書かれていますし、僕の身近でヘルペス(帯状疱疹)にかかったのは、祖母くらいだったんですよ。
ところが30代でも発症しました…
職場の人にも聞いてみたら、その方の中学生の娘さんもかかったらしいので、年齢は関係ないようです。
むしろ疲労や体調から来る、免疫力の低下が大きいのかな?
ヘルペス(帯状疱疹)は、ピリピリとした痛み
誤解です!
ピリピリなんてとんでもない!
ズッキンズッキンと、肉離れと間違えたくらいの痛みで、歩けなくなるほどです。
内部の激痛9割、皮膚表面のピリピリ1割くらいでしょうか。
ちなみにそのピリピリを言葉で表現すると、日焼けしすぎた肌を針で連続チクチクしてるような感じ。
ヘルペス(帯状疱疹)は、背中やお腹の上半身にできる
誤解です。
まさかのスネでした。
経過を診てもらいに通院している病院でも、看護師さんにはまず「上着を脱いでくださいねー」って言われるんですよ。
「あ、スネなんです…」って言ったら驚かれるので、珍しいケースではあるのかも。
しかも(自分の身体だけど)いやらしいのが、水泡(発症初期は斑点)が現れた場所(スネ)と、主に痛む場所(ヒザ上と太もも)が離れてることです。
つい痛みがあるヒザ上と太ももの方に気を取られて、マッサージとかしてたんですけど、スネの方には気づいていませんでした。
一週間経っての症状
最初に診察してもらってからちょうど一週間、まだまだズキズキと痛みは継続中。
えっちらおっちら歩けるようにはなっていますが、小走りもできない状態です。
その間にスネの斑点は見事に水泡として発症し、カード2枚くらいの範囲にぶつぶつが広がってきています。
治療方法は抗ウイルスの投薬と軟膏のみ。
そして痛み止めと胃腸薬。
パンフレットによると、2~3週間で黒褐色のかさぶたとなり、4~6週間でかさぶたが取れて治ってくるとのこと。
今が2週間目なので、治るまでには最低でもあと半月はかかりそうです。
患部のぶつぶつは仕方がないとして、このずっと続いている痛みはどうにかならないものか。
日常生活には、さほど影響はありません…が
痛くて歩けなかったり、座れなかったりするようなひどい時は別ですが、日常生活にはさほど支障はありません。
動きがすごくゆっくりになる(早く動いたら痛いから)のが一番不便ですね。
倍以上時間がかかるので、普段何気なく歩いている距離が、すごく遠く感じるようになります。
あとは、子どもとの距離感が難しいですね。
冊子にも病院の先生にもうつるものではないと聞いていますが、あくまで可能性ですからね。
念のために治るまでは密着は避けて、とは言われますし、そうなると子供をお風呂に入れる担当が奥さんになって負担が増えるし…と、悩むところです。
筋肉痛かと思ったらヘルペス(帯状疱疹)!3つの誤解と激痛との闘いのまとめ
冊子によるとヘルペス(帯状疱疹)は、年間50万人前後、生涯では2000万人以上、一生のうち5人に1人がなるといわれる病気ではありますが、発症すると不便で、不憫で、まどろっこしい病気です。本当に早く治したい…
疲れはためないように、しっかりと免疫力をつけた生活を心がけようと思います。
誰もが発症する可能性はありますからね。
皆さんも気を付けてください。いや本当に。