『「週刊少年マガジン」、発行部数100万を割る』というニュースが流れました。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/02/news158.html
この記事はこう結ばれています。
『競合誌に目を移すと、トップの「週刊少年ジャンプ」でも約215万部、「週刊少年サンデー」は33万部。漫画誌の厳しい状況を物語っています。』
週刊少年誌、何を読んでいますか?と聞いて、まず出てくるであろう雑誌名、「ジャンプ」「マガジン」そして「サンデー」。
いやいや、週刊少年誌にはもう一冊ありますよ。
お忘れではありませんか。
「チャンピオン」を!
画像は秋田書店オンラインストアより
実は長期連載が多い雑誌です
週刊少年チャンピオンというと、ヤンキー漫画が多いイメージがありますが…
長期連載は人気の一つのバロメータ。
連載中の漫画でも、「弱虫ペダル」の47巻を筆頭に、「囚人リク」の30巻など、実は長期連載が多い雑誌です。
今年連載が終了しましたが、「侵略!イカ娘」も連載期間は2007年から2016年までの8年半。
先日「ジャンプ」で完結した「トリコ」とほぼ同じ。
「ドカベン」や「バキ」「浦安鉄筋家族」などのシリーズは、現掲載シリーズでの巻数はまだ少ないものの、合計するとすごいことになるので、あとで紹介します。
有名タイトル
弱虫ペダル
オタク少年×自転車が展開する、熱血ロードレース漫画。既刊47巻。
アニメに舞台にドラマまで、大人気ですよね。
連載当初から熱いストーリーで面白かったですけど、ここまで人気が爆発するとは思っていませんでした。
これにハマった友人に巻き込まれ誘われてロードバイクに手をだし、今ではサイトを立ち上げるまでになりました。
「ドカベン」シリーズ
ご存知ドカベン。説明は要らないでしょう。野球漫画の金字塔です。
1972年から続くシリーズ。
ドカベン:全48巻
大甲子園:全26巻
ドカベン プロ野球編:全52巻
ドカベン スーパースターズ編:全45巻
ドカベン ドリームトーナメント編:既刊24巻
シリーズ既刊合計195巻…
もうすぐこち亀(200巻)を抜きます。
「バキ」シリーズ
最強を目指す男たち(主人公は少し違うけど)の格闘漫画。1991年から続くシリーズ。
グラップラー刃牙:全42巻
バキ:全31巻
範馬刃牙:全37巻
刃牙道:既刊13巻
シリーズ既刊合計123巻。こちらも100巻越えです。
「浦安鉄筋家族」シリーズ
ハチャメチャギャグ漫画。1993年から続くシリーズ。
浦安鉄筋家族:全31巻
元祖!浦安鉄筋家族:全28巻
毎度!浦安鉄筋家族:既刊18巻
ここあたりまでは有名なタイトルなので、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実はまだまだあるんですよ…!珠玉の3タイトルを紹介
囚人リク
既刊30巻。
隕石墜落孤児の少年リクは、「おじさん」と慕う中年警察官に見守られながらスラム街で日々を逞しく過ごしていた。しかし、おじさんは警視総監・鬼道院の悪事を暴こうとして殺害され、その場に居合わせたリクはおじさんを殺害した容疑で、鬼道院の手で極楽島特級刑務所へ収監されてしまう。鬼道院を倒しおじさんの無念を晴らすため、リクは刑務所の仲間たちと共に脱獄を決意する。wikipediaのあらすじを修正
13歳の少年、栗田リクが脱獄を目指す物語。
イジメあり暴力あり拷問あり虐殺ありと、少年誌を全部ひっくるめても、一番表現がキツイんじゃないでしょうか。
それでも前を向いて進むリクに、どんどん仲間が増えていきます。(仲間になっても、死んでしまうキャラクターもいます…)
少年漫画のエッセンスを全部詰め込んだ、力強い漫画です。イチオシ!
無料版があります。1巻だけでもぜひ読んで!
バチバチ
相撲漫画。
ジャンプ連載中の「火ノ丸相撲」より正統派です。
取組の描写が激しすぎて、相撲って格闘技なんだと改めて思う。
バチバチ:全16巻
バチバチ BURST:全12巻
鮫島 最後の15日:既刊9巻
「バチバチ」では相撲部屋にスカウトされた不良少年(暴力事件で角界を追放された元・大関の息子という境遇)が、力士として闘い、成長していく物語。
「鮫島 最後の15日」では、主人公は人気力士としてファンに愛されるようになり、その実力も真っ向勝負で大関をねじ伏せるほどまでに成長している。
しかしその一方で、幕内力士として非常に小柄な体格と太りにくい体質、どんな相手とも全力で真正面からぶつかってゆくスタイルのためにその体は満身創痍。これが最後の土俵かもしれないという悲壮な覚悟を常に抱きながら、鯉太郎は土俵に上がり続ける。
誰よりも相撲を愛しながらも、小兵と呼ばれる恵まれぬ身体。もがき…抗い…挑み続けた幕内力士、鮫島鯉太郎。熱き力士の冷酷な一場所、十五日間の記録と記憶。大相撲巨編「バチバチ」シリーズ最終章。
小兵の力士が、勝利へと進んでいく漫画…なのですが、最終シリーズとなる今作では、限界を超えて取り組みを続けてきた結果、破滅に向かっているような気がしてなりません。どうなるんだよ本当に。
実は私は
チャンピオンって、たまに(失礼)すごく面白いコメディが出てくるんですよ。
ゲッチューまごころ便
まず、2000年前後に「ゲッチューまごころ便」という宅配便をテーマにしたコメディ漫画がありましてね。
僕はこれを読みたいがために、週チャンを買い始めましたよ。
ゲラゲラ笑いながらもホロリとさせる、それは面白い漫画でした。全17巻。
無敵看板娘
次に、2005年前後の漫画、「無敵看板娘(無敵看板娘N)」。
中華料理屋の看板娘の主人公が巻き起こす無駄に熱いバトルが展開されるコメディです。本当に無駄に熱い。
主人公自らが、平和で人情味溢れる商店街に混乱をまき起こすスタイル。全17巻+全5巻。
そして今、「実は私は」が面白い!
恋をしたクラスメイトが、「実は私は吸血鬼」であることを知った主人公が、卒業まで秘密を守り通すために奔走する物語。
吸血鬼だけでなく、宇宙人、狼男、未来人、悪魔、そのほかまだまだ「実は私は」と秘密を持つ仲間が増えていく。
絵柄とストーリーに幅があり過ぎて、ハイテンションな場面からシリアスまで一気に急降下&急上昇のジェットコースターみたいな物語。
次の展開が全然読めないので、ゲラゲラ笑いながらハラハラします。
キャッチフレーズは「ちょいアホ人外ヒロインラブコメ」。
今ちょうど物語が盛り上がってきてるんですけど、ラスボス(なのかな?人外を学校から締め出そうとする校長(それも人外の雪女))との対峙の際、どれだけの危険人物かを伝えるために出された警告が
「気をつけろ…そいつは、アホではない!」
ですからね。
これで伝わるのもどうかと思うんですけど、読んでて伝わっちゃったんですよ。
そのあとに一気にシリアスシーンに突入し、笑うヒマなかったけどね!
既刊19巻。
実はこんな連載も!
聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
そうです。
「あの」聖闘士星矢の正当な続編。実はチャンピオンで連載しています。
と言っても毎週ではなく、(フルカラー作画なんて無茶をしているため)不定期連載中。
それでも10年前の2006年から連載している、長期連載タイトルなんですよ。
聖闘士星矢のシリーズ作品(同じ「冥王神話」でも、『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』もある)は別の漫画家さんで何作か連載があるんですけど、これは車田正美さん本人の手によるもの。
早く戻ってきてくださいー。
この名作もおすすめ
フルアヘッド!ココ
海賊漫画といえば「ワンピース」でしょうけど、こちらフルアヘッド!ココも負けてはいません。全29巻+1巻。
随所に張り巡らされた伏線が収束し、完結に向けて進んでいく物語です。感動しますよ。
サンセットローズ
フルアヘッド!ココから8年後の世界を舞台にした続編。既刊17巻。
まとめ
どうです!
チャンピオンもなかなかやるでしょう!
これだけ面白い漫画が揃っているのに、知名度がやたら低いのが残念でならないんですよ…
とりあえず、「囚人リク」と「実は私は」を読んでみてください。
きっと面白さが伝わるはずですので!